2.画像を学習させる
ステップⅠ 準備
前述のとおり笑顔と怒り顔を学習させる準備です。
笑顔の写真と怒っている顔の写真をそれぞれ10枚以上用意しました。老若男女問わず、人種も問わず、笑っている人の写真を用意し、C:/data/source/に保存します。
前述のように「笑っている」/「怒っている」の定義が難しいのですが、写真を見て明らかに笑っている、明らかに怒っている写真を使用しました。
AI物語を立ち上げ、画像の認識:実践機械学習を開きます。
ステップⅡ 笑顔の学習
1.笑顔を学習させます。
- 表示された学習と想起の画面の右上の小さなマトリックスをクリック
- ①でクリックした左下に出てきたGetをクリック
- Cドライブに予め用意した画像のリストが表示されますので、学習させたい笑顔のファイルを選択します。
- GETの下に表示された選択した画像の顔の部分を選択します。
選択範囲の左上と右下をクリックします。*選択の際は、笑顔の特徴を示す、口元や目、眉などが入るようにします。耳やあご、額などを含む必要はありません。⇒図① - 顔の部分が選択できたら画像の左上にあるSetをクリックします。⇒図②
- ファイル名、教師信号(90000)を付与し、登録します。⇒図③
- 学習させる(機械学習)
学習ボタンを押して学習させます。
- 結果をみて判断する
6~7分後に結果がでます。下記の赤丸のところを見て、両方の数値が限りなく近いようならばOK。数値がかけ離れている場合は、同じ写真で繰り返し学習させます。最終的に数値が限りなく近くなるまで繰り返します。
- 他の笑顔の写真も学習させる
様々な人の笑顔を沢山学習させます。女の子、男の子、青年、少女、男性、女性、年寄りなどできるだけ多くの笑顔を学習させます。
2. 笑顔が学習されているか確認します(想起させます)
- いくつかの笑顔の写真を学習させたあと、全く別の笑顔の写真を使って想起させます。今回は大人の笑顔を数枚以上学習させた後なので子供の笑顔を使ってみました)
- 学習の時と同様の手続きで子供の写真の顔の部分を選択し、セットします。
- 想起ボタンを押して想起させます。
- 想起後に表示された教師信号があらかじめ設定した上機嫌(笑顔)の教師信号である90000であれば、想起は成功です。
子供の笑顔の写真だけでなく大人の笑顔の写真を使ってもうまく想起できました。
ステップⅢ 怒り顔の学習
怒り顔の写真を用意します。
怒り顔の写真は3種類(各複数枚)用意しました。
- 口をとがらせほほを膨らませている顔
- 口を曲げ、眉間にしわを寄せるなどしている顔
- 歯をむき出して怒っている顔
笑顔の学習と同じ手続きで学習させます。
手続きは笑顔のときと全く同じです。
結果は、
②③は同じような顔全て怒り顔として学習されましたが、①のタイプの顔は怒り顔としての学習を何度か繰り返したのですがうまく学習できませんでした。
おそらく顔の中の皺や口のひねりなどの特徴がみられず、頬を膨らまし、口を尖らすなどをその特徴として捉えにくいのかもしれません。
ここまでで、口を大きく開けて笑っている笑顔、口を曲げ眉間にしわを寄せたり、歯をむき出して怒っている怒り顔は学習しました。この後は歯を見せずに微笑んでいる笑顔やむっとしている顔(表情にあまりでない怒り顔)の学習、そして普通の顔も学習させていきたいと思っています。
また同一人物でのそれぞれの感情を持っているときの表情の違いなども識別できるように学習させることも考えています。
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