6.エージェント

知的エージェントと呼ばれ、外の環境とインタラクショ ンを取りながら,何らかのタスクを実行するもの

 

6.1.エージェントとは

エージェント(Agent)は本来「代理人」という意味です。コンピュータの世界では、ユーザーが望んでいる仕事を自動的に行ってくれるソフト(プログラム)をエージェントといいます。

 

よく紹介される例として、航空券やホテルの予約がある。エージェントソフトに目的地、日時、予算を入力して、インターネット上へ送り出す。するとエージェントソフトは、航空会社や旅行会社のサイトを次々と調べてまわる。そして希望の条件にあうものが見つかったら、自動的に予約して結果を知らせてくれるものです。

 

自分で、あっちこっちのホームページを開いて値段や条件を比較する必要がありません。あなたの代わりに、エージェントと呼ばれるソフトがインターネット上を駆け回るからです。まるで秘書がいるような感じで、あなたの代わりをするから「代理人」というわけですね。

 

このほか、外部から不正アクセスなどがあると逆に追いかけて行って相手の正体を探る、ガードマンのようなエージェントも考えられている。

 

もっと狭い範囲で活躍するエージェントも考えられる。たとえば、社内LANの中で「過去1年間の○○に関するレポート」という命令を出して探してもらうこともできる。この程度のことは、通常の検索機能でもできるかもしれない。しかし、社内にたくさんのサーバーがあって文書が分散しているような場合はエージェントに任せる方がいい。

 

あなたが使っているパソコンの中だけで働くエージェントも考えられる。たとえば、指定した時間になると教えてくれるとか、自動的に作業を行ってくれるとか。常にパソコンの中を監視していて、不具合が見つかると教えてくれるとか。こうした機能の多くは、すでにユーティリティソフトとして実用化しているけど、今後さらに洗練されて付き合いやすくなっていくと思う。

 

このほか、広い意味では各パソコンに入っているウイルス対策ソフトなんかもエージェントの一部と考えることがある。あなたの代わりに、常にパソコンを守ってくれるから。あるいは電子メールなどを、必要に応じて自動的に圧縮・解凍、暗号化・複合化してくれる機能なんかもエージェントといえるかもしれない。

 

6.2.エージェントの例

知的エージェントは基本的に以下の4種類に分類されます。

  1. バイヤーエージェント/買い物ボット
  2. ユーザーエージェント/パーソナルエージェント
  3. 監視エージェント
  4. データマイニングエージェント

6.2.1.バイヤーエージェント

バイヤーエージェントはネットワーク(インターネット)上で商品やサービスに関する情報を検索して回る。「買い物ボット」とも呼ばれ、CD、本、電化製品、といったフリーサイズな製品に関して非常にうまく機能する。Amazon.com は買い物ボットの好例である。Amazonでは、ユーザーのこれまでの買い物履歴などを基にして、ユーザーが好むと思われる本などのリストを提示する。

 

6.2.2.ユーザー/パーソナルエージェント

ユーザーエージェント(あるいはパーソナルエージェント)とは個々のユーザーのために行動するエージェントである。この種のエージェントは以下のようなタスクを行う:

  • 電子メールをチェックし、(そのユーザーの)優先度にしたがってソートし、よい知らせがあったらユーザーに知らせる(例えば大学合格通知など)。
  • ゲームの相手をしたり、ユーザーに代わってゲーム関連サイトを巡回する。
  • ニュースをユーザーの興味にあわせてまとめる。この種のエージェントは既にいくつかあるが、CNN のものが好例。
  • ユーザーの指定した主題に沿って情報を探す。
  • ユーザーの個人情報を記憶しておき、ユーザーに代わってウェブ上のフォームに入力する。
  • ウェブページの検索をした際にそのテキスト内の重要な情報と思われる部分を強調表示する。
  • ユーザーと様々な話題について対話する。

6.2.3.監視エージェント

「予言エージェント; predictive agent」とも呼ばれ、機器を監視して報告する知的エージェントである。例えば、NASAジェット推進研究所では機器の注文に関して、在庫管理・プランニング・スケジューリングのコスト削減を図るために監視エージェントを導入している。それらエージェントは複雑なコンピュータネットワークを監視し、各機器が正しくネットワークに接続されるよう調整します。

 

6.2.4.データマイニングエージェント

データマイニングエージェントはデータウェアハウス内で動作し、情報を探す。データウェアハウスは様々な情報源から大量の情報を集める。「データマイニング」とは、その中から有用なデータを探し出すことであり、例えば売り上げを伸ばす方法や離れようとしている顧客を繋ぎとめる方法を探したりする。「分類; Classification」は一般的なデータマイニング手法のひとつで、情報内のパターンを探し出して分類するものである。データマイニングエージェントは、トレンドの大まかな転換を検出したり、新しい情報の存在を検出してユーザーに注意を促すこともできる。

知的エージェントは、その仕事によって千差万別である。BotSpot には各種エージェントに関する情報がある。


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