12.サービスデザインにおけるUXデザインと開発の高速化、Excelの有効活用

「それぞれのAI物語」では組み込み型AIという表現を多用していますこれは様々な意味合いがあります。AIを組み込む対象であるビジネスアプリケーションも様々、そこに組み込むAI技術もさまざま。アプリケーションは同一だが処理の対象がビジネスルールでさまざま、ユーザーの種類もさまざまというさまざまがあります。そうするとさまざまな開発業務が入ってきてとても対応できません。そこで一般に開発内容を「モデル化」」「アーキテクチャ」「実装」と肯定的にわけたときに具体的にはテンプレート化してそこにデータや制御条件を書き込んだりして、プログラム開発を大幅に削減する手法が存在しています。つまりこれはデータ指向(データドリブン)というのでしょうが、その受け皿としてExcelを活用することは極めて有効です。そして、そのExcelの持つデータの入出力フォーマットとしてCSVやXmlがあり、これを介してアプリケーションの結合を実現する方法は極めて現実的です。

「それぞれのAI物語」自体もExcelを一つのデータオブジェクトとして扱い、外部のWindowsアプリケーションからデータを呼び出して、ある演算処理をして返すという例があります。特に「画像処理で何かを認識するような場合、画像データを分割してそのセルパターンをAI側で処理する場合、従来何らかの配列をメモリー空間に準備していたものをExcelに放り込んでデータ処理の対象とすることが考えられます。この操作は、Excelのマクロ自身にある処理はやらせても面白い結果が得られるでしょう。MSOffice2013からはマクロがJavaScriptも可能になっています。筆者が日本導入を支援したEIoffce/YozoOfficeはそれ自体がJavaで記述されWindows/Javaアプリケションに組み込みが可能です。経営系データのフロントエンド処理はExcelで処理をされているのが一般であり、AIアプリケーションもExcelとの組み合わせることは多くのメリットを産みだします。

ここでサービス開発で一つ問題となるのは、UXデザインです。それぞれのアプリケーション開発には対応してUXデザインが求められます。ブラウザーベースのアプリケーションでもWindowsのFormaアプリケーションでも全く独自のものでも、アプリごとに、顧客のちょっとした要望に応えるだけでプログラム開発をすることは非常にコストと時間の問題を発生します。そこで考案されたものが下図に示すAVインターラクティブデザインすなわちオーサリングシステムです。これはGUI部品をお絵かき感覚で並べるとKIOSKのようなAVインターラクティブシステムが即デザインできます。このノンプログラミングなオーサリングソフトはXSDを自動生成します。このXmlで記述されたメタデータはExcelにそのままイクスポートされ、さまざまなデータアプリケーション、「それぞれのAI物語」に引き渡すことができます。同時にプロトタイピング過程でUXデザインの変更が合っても即座に対応できます。 

図7-15   ノンプログラミングにUXデザインとメタデータ生成

 

図7-15は、先ほど述べたメタメタ情報を付加して公開情報できるようにしたものを説明する図です。最初オーサリングしたものに、映像素材ファイル名やその名称を書き換えるだけで簡単に海外向けのKIOSK情報サービスが国内版に変更できます。AIアプリケーションからするとこの一連のメタデータ、メタデータのマッチングを使ったConciergeサービスデザインが簡単に実現できます。つまり「何をするか」「何のためにするか」「何故するのか」などの8W2Hの最初の定義が非常に重要となるわけです。

図7-16 はオーサリングの結果、自動生成されExcelに取り込まれたメタデータ情報に緯度経度情報を付加し、RDF変換してデータ公開の国際的な仕組みで5つ星であるLOD系のアプリケーションに引き渡すことができます。Concept-Contextコードあるいはキーワード簡単な言葉を書き込んでやり、メタメタ情報を加えることでコンセプトーコンテキストコミュニケーションシステムが実現でます。このタメタな情報を自動生成するところに「それぞれのAI物語」の大きな発展可能性があります。


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