4.サービスデザインにおける基本情報構造とメタメタデータを利用したAI化
人や社会は何か対価を支払うときにはその対象物の物理的なもの以上にその効用価値や、感動するという様な目に見えない価値を対象としています。サービス工学fではは感性工学の世界とも距離が近く心理的な行為である「価値づけ」と「意思決定」のための情報TAGづけを行い、ConceptとContextという名前を持つTAGづけを対象とするデータに対して情報価値の属性を与えます。予めデータにこのTAG付けを行えば対象物がどんな形態や内容のものであっても統一的な処理ができるため、意味や意図を持ったAIにおける情報処理、マッチングや検索、流通交換が形式化されます。それによりステークホルダーの間のコミュニケーションギャップを大きく減少させ、抽象度の高いところでの合意形成が用になります。
図7-4は物事のもつ意味的なものや、そこに含まれている意図などを示す階層的なプロジェクトの内容を示すオントロジーであり、物事とその関係を一般化して扱える様にするために表記‐考案され記法です。同時にビジョンやミッション、アクションという人間の振る舞い、コミットメントを表記しています。我々はこれをメタメタTAGとよび、データの持つ静的な属性であるメタデータとは分けています。静的メタデータの代表例はDublin Coreですが、メタメタデータはこれを否定するものでなくメタデータのレイヤーの上層に位置します。それは人間の行為、意図や意思、対象の物事の動的な属性を表す目的で子案あされたものです。言い換えるとこの属性は行為を決める「価値観」を表し、記号化して文化情報遺伝子(Meme)のコードとして扱えます。MeMeは情報検索サイトなどからその意味を学んでおいてください。いわゆるコンシェルジェサービスはこの価値観のマッチングを行う仲介エージェント機能=エージェンシー機能を果たします。
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