9.ビジネスアイデアソンの実施:ビジネスディスカバリー手法

本第7章で述べたビジネスモデルキャンバスとビジネスコンパスを書き上げていく場合には、何を事業とし問題を解決を提供するのか、イノベーションを起こせるのかをプロジェクト参加者の間で合意形成を得ることと集団的な内観を行うことが必要です。図7-11ではさまざまなステークホルダー:生活者‐流通販売事業者-版場商品サービス提供-広告代理店--販促物制作事業者などの存在が読み取れます。図7-5の例ではデジタルサイネージ向け店舗映像CMコンテンツ、ネット、TV向けコンテンツなど様々なメディア向けコンテンツの企画制作、マーケティング、販促事業者が存在し非常に多くの情報の流通交換側精していることが分かります。

AIとしてはその何処に着目する必要があるでしょうか。そしてどの様な新しい技術が取り込むのがいいかもアイデアソンで議論することに非常に意味があります。また最近の市場の変化からどうすればそれに対応できるでしょうか。簡単な例はデジタルサイネージで今まで一方的に栄造を垂れ流していました。それを来店客を認識して流す映像を適応的に変えていくということも試みられています。時間帯、性別によって、国籍によって使用言語をかえるというものも考えられます。普段販促映像を流しているデジタルサイネージも、何か災害が発生した時は多言語で避難情報を流すことができます。そのような時はスマホとの連動が重要です。詳細情報はサイネージを介して端末に送ることができます。監視カメラも顔認識や動線の分析機能により万引きを発見するだけでなく、販促に積極的に使うことができ、POS情報とリンクさせ購買に結びついて分析ができます。仕入れ情報にも反映でき広義のAIの利活用でしょう。

そして、アイデアソンで得られたアイデアから現実的なものを選び、ハッカソンでプロトタイピングを行い形にします。そして参加者の生活・仕事現場で試用して貰い改良して行きます。AI組み込みの有効性や問題点を検証していきます。このアクティビティを広めるには、業界団体や商工会議所や志ある企業がチームをつくり、イベントドリブンな活動が有効です。

もう一方、検討が進んでいる例を紹介します。それはある人手NPO法人の「参加型ヘルスケア」プロジェクトです。これはこれまでのプッシュ型マーケティングからプル型マーケティングを実証し、賢い生活者「プロアクティブコンシューマ」を育てる高速学習の場の実証プロジェクトです。図はそのような活動でサービスディスカバリーとAI組み込みの検討、アイデア出しに有効です。サービス名称や機関の固有名詞化が必須です。

 

ここでこの情報の情報であるメタデータ、メタメタデータという概念を観光情報サービスに当てはめた例を少し説明します。その中核は「e-旅のConcierge」という観光情報サービスKIOSKの例で説明します。観光スポットがもつ基本的な属性、場所の名前、所在地、見所、緯度経度情報、サムネール写真、クリップ映像のような基本情報にConceptタグ(旅の目的)Context タグ(旅の心、そこで何々をしたい)を付加しています。こうすることにより、旅行者のメッセージあるいはメニュー選択した情報ににある旅行目的やそこで楽しみたいことの入力情報と推論マッチングして相応しい場所を推奨したり、費用、期間、季節、選択交通機関などの条件に応じて旅行のコースデザインを自動的に行うことができます。これにより、従来ベテランの旅行ロジェクト推進委は予防医療、長寿健康系や認知症関連で活動をしている市民グループが志ある企業、サービス事業者側の協力を得たリビングラボのような場で生活者が参画して「それぞれのAI物語」を使ったプロジェクトがどんどん産まれることを期待します。


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